流産した赤ちゃんと会わなかった後悔

流産・死産・新生児死を経験されたあなたへ。
この経験はおそらく、数多くの後悔に彩られていることでしょう。

「・・・すればよかった」あるいは「・・・しなければよかった」という、たくさんの後悔・・・。

 

今回は、私が後悔していることのひとつをお話します。それは、流産後の子宮内搔爬手術についてです。

 

今回の記事は、手術のことや、生々しい内容が含まれていますので、読むと大きくショックを受ける方もあるかもしれません。精神状態が不安定な方は、この記事はお読みにならずに、他の記事をご覧になってください。

(よかったら、前回の記事をどうぞ。)前回の記事「小さな声を届けたい」

 

◆◆ 子宮内掻爬手術の経験 ◆◆

 

私が流産したのは、15年前になります。
赤ちゃんが胎内でもう死んでしまったと知らされて、その後の処置として、搔爬手術を受けたんです。

 

その際、医師からは、「自然に赤ちゃんが胎内から出てくるのを待つこともできます」とは言われました。
でも、それは、いつそれが起こるかはわからない。私の脳裏には、勤務中に職場で大出血をしている図が浮かび、「それは、まずい」と即座に思いました。

もう赤ちゃんが亡くなってしまっている以上、その後の処置は、自分のコントロールできる状況で済ませたかった。

即決で、掻爬手術を受けることを決めました。

 

そして当日。
いよいよ手術が始まるというとき、医師から私に、「何か聞いておきたいことはありますか」という言葉がありました。
それで、気になりながら言えなかった質問を、そのとき初めて口にしたんです。「赤ちゃんの姿を見ることはできますか?」って。

 

実を言えば、私は、
赤ちゃん自身はもう天国に移っているんだから、胎内に残っているのは抜け殻のようなものだと感じていました。
だから、胎内に残っている身体への想いは薄かった。

 

でも、土壇場になって、やっぱり、ひと目、姿を見ておきたいっていう気になったんです。

 

私の問いを聞いて、医師と看護師が、困ったなという表情をしたのを覚えています。

 

そして、看護師さんが言ったのは、
「それは、お勧めしません・・・。たぶん、肉の塊りにしか見えない、人の姿には見えないと思うから、逆にショックじゃないかな」ということでした。

 

それで、私は、そうなのかと思い、ショックを受けるような姿なら、目にしない方がいいかなとも思い、それ以上お願いすることはしませんでした。

 

これが、私の掻爬手術の経験です。

 

◆◆ 何年も経ってから気づいたこと ◆◆

 

 

それが、だいぶ後になってから、その週数の赤ちゃんがどんな姿なのかという図や模型を見る機会があって、あれっと思ったんです。
この週数なら、充分、すでに人間らしい姿になってるもんなんだと知りました。
それに、想像していたよりも大きい・・・。

 

そして、気づきました。
掻爬手術っていうのは、手探りで赤ちゃんを掻き出しちゃうわけだから、
対面できるような姿を保って取り出すことは難しいんですね、きっと・・・。

 

 

◆◆ 後悔していること ◆◆

 

後悔しているのは、
あのとき、掻爬手術じゃなく、自然に出てくるのを待つっていう方を選べばよかったなあってことです。

 

そしたら、あの子の姿を見ることができたし、
触れることもでき、きちんと埋葬してあげることもできたのかもしれない。

 

でも、あのときは、職場で迷惑を掛けたくないって思ったし、大変な状況になる自分を人目にさらすことは絶対に嫌だった。
あの時の自分にとっては、ああするしかなかったんだけど。

 

今思うと、なんであんなに人目を気にしてたのかなあ・・・って、
赤ちゃんよりも世間体を優先させてた自分のことが、悔しいんです。

 


 

後悔の思い出話でした。
ただ、私のこの後悔は、自分に向けてのものであって、赤ちゃんへの罪悪感ではないんです。

あの子は全部わかったうえで私のところに来てくれたんだし、天国で幸せに過ごしていることを確信しているから、
掻爬手術を選んだことを、あの子自身は気にしていないだろうと思っています。勝手な思い込みですけどね。

 

いつか天国に行ったら、この話も、あの子に伝えてみようと思っています。

 

◆◆ 後悔を、話すということ ◆◆

 

あなたも、さまざまな後悔をしておられるのではないでしょうか。
その後悔に、ずっと心を痛め続けているのではありませんか?

その想いを、誰かに話してみませんか。
伝えて何が解決するってわけじゃありませんが、誰かに話すことで、少しその重荷が軽くなったり、痛みが和らいだりするという効果はあります。

 

もしよかったら、私にお話を聴かせてください。
お気軽に、問い合わせページから声をかけてくださいね。

お問い合わせは、こちらから

 

 

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