激しい心の痛みが「思い出」に変貌するときまで

今回の記事は、「心の傷は、放置しておくだけでは治らない」ということについてです。

流産(あるいは死産、新生児死)で赤ちゃんを亡くしたとき、あなたはその思いを誰かに打ち明け、分かち合うことができましたか?

私がそうだったように、「誰にも話していない」「考えないようにしていた」という方も、多いのではないでしょうか。でも、それは、「傷を見ないようにしている」というだけなんですよね・・・。

◆心的外傷と回復

「心的外傷と回復」ジュディス・ハーマンのこの名著、お読みになったことがあるでしょうか。

ラウマ/PTSDの心理治療に関わる人なら必ず読むべきと言われるほどの本ですが、昨日、ようやく読了しました。

読まねばと思いながら、つい先延ばしにしてしまっていました。
なぜならば、心にズーンと重いものが来るのは確実だとわかっていたから。それに、本のボリュームとしてもなかなかのものだったし・・・。

読み終えた今、本当に多くのことを学んだと感じています。

中でも「トラウマからの回復には段階がある」という点は、特に肝に銘じて、これから出会う方々と関わっていきたいと思います。

その諸段階について詳しく述べるのは今回はしませんが、

癒され回復していくためには、「その出来事を思い起こして語る」ことが不可欠であることが再確認できました。

 

◆心の傷には、手当てが必要です

もしもあなたが、赤ちゃんを流産・死産等で亡くし、そのとき「考えようないようにする」「たいしたことではないということにする」という方法でそのときをやり過ごして来たのなら、今になってその傷口に触れることは、気が進まないかもしれません。

傷口を触ると、当然痛いです。触れれば心の痛みが蘇り、血が噴き出るような思いをして、「忘れていた方がよかった」と思うかもしれません。

でも、「つらいから、思い出したくない」「なかったことにする」という方法では、傷が癒えることはないのです。

身体の傷に例えるなら、大事故に遭って骨折や内臓損傷をしているのに、手当をせずにいるようなもの ということになるでしょうか。
外からは何でもないように見えても、大丈夫なはずがありませんよね・・・。

 

◆気持ちを打ち明けられる人をみつけましょう

きっと、この記事に目を留めてくださったということは、あなたは、赤ちゃんを亡くしたことによる心の傷を、自覚しておられるのだと思います。
ぜひ、寄り添ってくれる誰かをみつけて、あなたのその悲しみを打ち明けることを、してくださいね。

私は、あなたのお話を聞きたいと思っている一人です。
もしお気持ちが向きましたら、「お問い合わせ」ページから、声をかけてください。

 

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