流産・死産などで赤ちゃんを亡くしてから、あなたは、そのことを職場の人に話せましたか?
私は、そのとき、職場の人には、事務連絡的に伝えただけでした。
誰にでも話せることではないですよね。
あなたは、誰かに、赤ちゃんを失ったその想いを、話すことができましたか?
流産したとき、私は職場で、たいしたことではないかのように、ふるまっていました。
掻爬手術を受けることになったので、1日仕事を休みました。
だから一応、事情は説明しましたが、事務的に連絡しただけでした。
職場で、この話をしたくなかったんです。
とにかく忙しくて、目の前の仕事をこなすのに必死でした。
立ち止まっている暇はなかったんです。
でも何より、取り乱す姿を見せたくなかった というのが大きいです。
話せば、絶対泣いてしまう。
そうなれば、相手は気まずい思いをするだろう。
仕事の場にプライベートの問題を持ち込むべきじゃないとも思ってた。
付き合いが深くない相手に、話せることではない と感じていたんです。
そのうち、時が経ち、自分ではもうすっかり立ち直ったと思った頃、
このことを話す機会がありました。
もう10年も経っていたのに、涙があふれてくる自分に驚きました。
全然、終わってなんかいなかった・・・。
それから、私は、赤ちゃんとお別れした家族に寄り添う活動がしたいと志すようになりました。
話せないまま取り残された想いを、語れる場をつくりたい。
言葉にならないままの悲しみや痛みを、優しく包んでいきたい。
そう願っています。
軽々しく誰にでも話せることではありません。
だからこそ、
見ず知らずの、日常生活でかかわりのない相手の方が、逆に話しやすい ということもあると思います。
取り乱しても、ブラック発言をしても、今後の生活で気まずい思いをする心配はないですから。
「見ず知らずの話し相手」として、よかったら私に、声をかけてくださいね。
この記事へのコメントはありません。