箱庭療法:砂とミニチュアが語る心の声

 

箱庭療法をご存知ですか。


砂を入れた箱の中にミニチュア玩具を配置することで、心の情景を表していく心理療法です。
「日本人に向いている」と直感した河合隼雄さんによって、日本に導入されました。

 

言葉にせずとも視覚的直観的に理解できることから、
話し合いや分析などを全くせず箱庭をつくるだけでも回復していくほど、パワフルな治癒力を持つと言われます。

 

◆◆◆ 箱庭療法をおすすめするわけ ◆◆◆

 


流産・死産・新生児死などで赤ちゃんを突然亡くすということは、本当にショッキングなことで、その想いを言葉で充分に語るのは、簡単なことではありません。


話すことで悲しみに再び直面するのはつらすぎる・・・そういう場合もあるでしょう。

 

でも、箱庭は、必ずしも話をする必要はないし、
箱庭をつくるにしたって、ダイレクトに赤ちゃんのことを表現しなくてもいいのです。

ただ、砂を触り、心に浮かぶままに、ミニチュアを置くだけでいいのです。

 

 

◆◆◆ 砂のもつ治癒力 ◆◆◆

 

砂を触ることは、ここちよい退行の状態を作り出します。

砂を掘ったり、寄せ上げて山を形作ったり・・・それは童心に帰るろいうよりも、もっと原初的な体験です。

 

 

◆◆◆ ミニチュアを「置くだけ」 ◆◆◆

 

ミニチュアを置くときも、ただ、目に留まったミニチュアを手に取り、なんとなく置いてみるだけでいい。


「箱庭をつくる」という言い方をしたけれど、制作技能を求められるようなことは全くなくて、
ほんとうにただ「置くだけ」なんです。気楽です。

 

そこに姿を現したものがなんなのか、自分でも意味が分からないかもしれません。
それでも、心の「無意識の領域」から何かを表出させるという経験、そして、浮かび出てきたものを見るという経験は、心の傷に働きかけてくれています。

 

 

◆◆◆ 箱庭の作品例 ◆◆◆

こちらは、つい最近の私の箱庭です。
いろいろ思い通りに事が進まない日々の中で、落ち込みがちだったのですけど、できあがった作品を見ると、「今は答を出すときじゃなくて、私には遠回りが必要なんだな」と得心がいきました。

 

◆◆◆ セラピストの存在 ◆◆◆

 

ただ、箱庭をつくることが治癒的に働くためには、そこで見守るセラピストの存在が重要です。

 

私は箱庭療法を提供できるセラピストではなく、つくる経験だけしかないのですが・・・
本当に深いレベルで心が動くことを実感していますので、おすすめです。
ぜひカウンセリングルームで、箱庭を経験してみてください。

 

 

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